2025夏@雪辱の雲ノ平・高天原[4]

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at 5:50 a.m. on July 30, 2025@朝もやけぶる高天原



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水晶岳が遮り、朝の光はまだ高天原には射し込んできません。

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前日大ヨロコビしたワタスゲ群来にもご挨拶を。

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登りに入るとようやく日が射し込んできました。いやー、いきなり暑い暑い。

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そうこうしていると、前日通った高天原峠まで戻ってきました。
では、引き続き薬師沢出合を目指すとしましょう。

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この先の大東新道に関しては、出発前に高天原山荘の掲示でチェック済です。
降雨で黒部川本流の水かさが増すと通行不能になるそうですが、今日は大丈夫でしょう。

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峠からしばらく歩くと、いよいよ難所が始まりました。

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この下が最初の難関であるE沢のようです。

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急傾斜のうえ、足元が滑りやすいので慎重に下りました。

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暑さのせいか緊張のせいか、早くも絶賛滝汗中につき、E沢の水をゴクゴクゴク。

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その後も難所続きで、今となってはどこがどれやらはっきりしませんが、ココはD沢への下りでしょうか。

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で、引き続き急斜面を登り返していくのでキツイキツイ。

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その後もアップダウンを繰り返しながら進んでいきます。

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気づけばB沢までやってきました。

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ここは登山道が沢を横切っておらず、ひとまず下流側へと下るようです。

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小さな滝もあったりして、なかなかの水量ですな。

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渡渉ポイントの見極めに苦労しましたが、意を決してB沢の対岸へ。

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すぐさま轟音とともに、待望の黒部川本流が見えてきましたよ

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ここがB沢出合のようです。
目の前に迫力十分のゴルジュが立ちはだかり、得も言われぬ満足感が押し寄せてきます。
いやー、この場に立てて単純にウレシイ

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本流に合流してホッとしたのも束の間、足場の悪いトラバースが待ち受けていました。

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この先、基本的には岩ゴロゴロの川原を遡っていくのですが、歩きにくくてなかなか進みません。

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僕は僕で岩に乗ったり降りたりするたび、ヒビの入った尾てい骨に痛みが走り、ヒィヒィ言っていました。

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そんな苦労も知らず、澄んだ川面を見るたび、ノーテンキな妻は「ココで泳ぎたい~」を連発。
 ◇◇◇
水温が低いので、さすがに本心ではないと思いますが、妻はかつて暮らしていた屋久島の川で、
気持ちよさそうな淵を見つけると全裸で泳いでいたらしいので、何をしでかすか油断なりません。

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時には川原のルートを外れ、高巻くことも何度かありました。

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強い陽射しに炙られ、川原歩きにうんざりした頃、ようやく1泊目にお世話になった薬師沢小屋が見えてきました。

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すぐさま現れた分岐の道標にも懐かしさを覚え、しみじみしちゃいます。

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薬師沢出合吊橋を渡り終えたら、四苦八苦した大東新道も終了です。
この日は薬師沢小屋泊でノンビリしたいところでしたがあいにく満員で、仕方なくスルーです。

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そのまま急登を登り詰め、広がりのあるカベッケヶ原をテクテク。
往路でここを通ったときは土砂降りに見舞われ、風景を楽しむ余裕もなかったので、
復路は雨に降られず、ゆるゆると歩けてヨカッタヨカッタ。

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と、油断したワケではありませんが、何かの突起にズボンの裾を引っかけ、カギ裂きに。
ま、何日も山中にいれば、こんなこともあるよね、と自分に言い聞かせました。

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その後、いく筋かの沢を越えていくと…。

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初日に下った急傾斜の登山道がお待ちかねです。

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途中で休憩しながら登るつもりでしたが、急に雲ゆきが怪しくなったので、ひたすら登り続けます。

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幸い、雨には降られず、濃いガスの向こうに太郎平小屋が見えてきました。
 ◇◇◇
実は太郎平小屋も予約時には1人分しかアキがなく、諦めて折立まで下る覚悟をしましたが、
試しに予約受付のおばちゃんに電話で相談したところ、2人で泊めてもらえることになりました。

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で、この日が遠征最後の宿泊になるので、大奮発して生ビー@1300円でカンパ~イ

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そのままプチ宴会に突入です(実は生ビーはすでに2杯目でして…汗)。

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背負ってきた乾きモノの在庫が底をついたので、ノリでご当地菓子も買っちゃいました。

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気づけばガスは消え、薬師岳が姿を現してくれました。

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すっかり日も傾き、僕の影は水晶岳まで届きそうです。

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なんとも幻想的な光景になってきましたねー。

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折立へ向かう木道も、西日に照らされ、見事に浮かび上がっておりました。

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at 5:50 a.m. on July 31, 2025@太郎平

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さて、2年越しの雪辱山歩きもいよいよ最終日。
好天のもと、周囲の山並みが我々を見送ってくれました。

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「融通して太郎平小屋に泊めてもらったけど、実際のところビミョーな小屋だったね(汗)」
とか身勝手な印象を小声で話しながら、BAN-BAN号の待つ折立へ向けてトコトコ。

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そういえば今回の山歩きではピークを一つも踏まなかったので、
せめて記念の2ショット・シルエット写真でも撮っておこうかと。

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そして最後の最後に剱岳も姿を現してくれました。いやー、ありがたやありがたや

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そのまま一気に下りきり、GOALの折立に到着です。
 ◇◇◇
人生初の山小屋4連泊でしたが、年齢的にこの先いつまでもテン泊を続けられないでしょうから、
今後はこういう形態の山歩きが増えていくかも、としみじみ思ったりして。

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ともあれ無事下山の祝杯代わりにCoca-Colaをプシュー♪♪

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んでもって、忌まわしい生寿司@富山の借りは生寿司@富山で返さねばと、
昨夏も足を運んだ某店で、宿願達成を祝して超大奮発のモグモグTIMEに突入!!
 ◇◇◇
店長さんに「全部食べられるの?」と心配されるほど注文しちゃいましたが、
妻と二人で平らげ、これにて2年前の屈辱を晴らした気分です。食った食った!!!
by nandakadays | 2025-08-10 00:00 | TREKKING | Comments(4)
Commented by masashiw2 at 2025-08-10 15:14
お疲れ様でした。リベンジは大事ですよね。
詳細で楽しいレポ、有り難うございました。
私も行った気になり、もう思い残すことはございません。
お二人でこの先も楽しい旅をお続けください。
Commented by nandakadays at 2025-08-10 17:42
長らくお待たせいたしました。初日ずぶ濡れになった以外は比較的天候にも恵まれ、
また山小屋泊で1日の行程も短かったため、珍しくゆとりをもって山の時間を愉しめましたね♪
 ◇◇◇
高天原温泉に浸かるのは一生に一度でしょうから、できればゆっくり過ごしたかったのですが、
雲ノ平のテン場から入りに来る猛者もいて、そこそこ人の出入りがあったので早々に長湯は諦めました。
それでも暗箱師匠譲りのポーズをキメることができましたので、僕も思い残すことはございません。
ご笑覧いただきありがとうございました。
Commented by amitsuka1210 at 2025-08-18 07:42
なんだかさん、おはようございます

一般のお盆休みの天気は散々でしたが、前倒し出来るなんだかさん夫婦が羨ましいです
天気も味方につけて、やっぱり山は天気ですよね♪
ピークを踏まなくても、のんびり山小屋4泊して、温泉にも浸かり、山深い場所で過ごす事が出来て羨まし杉 (゚Д゚)
それにしても、今、山小屋での生ビールが1300円って、凄い事になってるんですね(驚)
下山後の雪辱の大奮発のモグモグTIMEは流石です!


Commented by nandakadays at 2025-08-18 10:33
こんにちは、この文面はおそらく克さんですね(笑)
 ◇◇◇
世間の物価高に反し、当方のギャラは1円たりとも上がらぬままですが、
空模様とにらめっこしながら計画を立てられる点だけは毎度ありがたいです。
にしても夫婦で山小屋4泊すると、今どき10万円超ですからシャレになりません(>_<)
妻は内心、雲ノ平バーガー@2500円も食べたかったそうですが、
下山後の雪辱モグモグTIMEが控えていましたので、グッと我慢してもらいました。
 ◇◇◇
てなワケで、夏の第2弾は緊縮財政のテン泊山歩きを画策してまして、
天候次第ですが、先日克さんたちが歩いていたあの辺りを狙っております♪
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