2025夏@雪辱の雲ノ平・高天原[2]

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at 6:15 a.m. on July 28, 2025@薬師沢出合吊橋



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吊橋を渡り終えたら、長くて垂直に近いハシゴを恐る恐る下ります。

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別のハシゴをつたって黒部川畔まで降りてきました。

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たぶん作り直したと思われますが、2013年夏にも目にした印象深い道標がゴロリ。
まずは雲ノ平を目指し、2日後には高天原(たかまがはら)からココへ戻る予定です。

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で、「直登」とある通り、いきなり急なハシゴがお待ちかねです。

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その先は岩やら大木やらの間を縫うように登っていきます。

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拙い僕の登山歴において、最もしんどかったのは2021年夏の称名平~大日小屋の登りでして、
その次となると、12年前の夏にクタクタになったココ、薬師沢~雲ノ平の登りが思い出されます。

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その12年前同様、手足を使いながら這うような登りが延々と続きます。

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ひたすら辛抱しながら歩き続けていると、雲ノ平側から下ってきたソロの女性から、
「あれ、そのザック。オーダーして手に入れたんですか?」と不意に声をかけられました。
 ◇◇◇
「おや、Vlaminckをご存じなんですか。オーダーだと1年待ちになるので、4月にイベントへ出向き、
稀少な現品をゲットしたんですよ」と僕。妻を交えてしばし立ち話しながら、
「今回初めて使ったんですが、背中に吸い付くような背負い心地で、まるで背後霊のようなんです」と伝えると、
「背後霊だと気味悪いので、守護霊のほうがいいんじゃないですか」と笑われてしまいました…たはは。

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そうこうしているうちに、急傾斜もようやく緩んできたようです。

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ほどなくすると、待望の雲ノ平の末端に出ました。
 ◇◇◇
48歳だった前回に比べ、60歳の今回のほうが急登を楽にクリアできたのは、
前回はザックの重さが30kgだったのが、今回は約半分だったからでしょうね。
「軽いって自由。」←Hiker's Depot@三鷹かっつーの(笑)

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さあ、ココまで来ればあとはコッチのモンです。
雲ノ平にはいろいろな名前が付いていますが、こちらはアラスカ庭園のようですね。

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三俣蓮華岳(左)の右奥には抜戸岳から笠ヶ岳へと続く稜線が見通せますね。

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にしても、水晶岳を真正面に見据えながらの雲ノ平散策の爽快なこと!

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妻は行く先々で立ち止まっては、単眼鏡で山座同定を愉しんでいるようです。

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謂われは不明ですが、奥日本庭園なんてスポットもありましたよ。

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ひらひらと飛んできた蝶は、ちゃっかり妻の胸に吸い付いていました(笑)

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広々とした台地に木道がうねうねと続く光景は、これぞ「雲ノ平」ってカンジですなぁ

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水晶岳をしたがえた雲ノ平山荘もキマっていますねぇ。

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さあ、今宵の宿である山荘も近づいてきましたよ。

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てなワケで、テン泊の受付でお邪魔して以来となる雲ノ平山荘に到着です。

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宿泊受付を済ませ、2階のテラス席から見通した風景も格別のものがあります。

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今日はたっぷり時間が余っているので、引き続き雲ノ平散策へ出かけることに。

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おっ、ここまで見かけなかったハクサンフウロもひょっこり。

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そのままスイス庭園まで行っちゃいましょう。

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スイス庭園の末端からは、明日目指す高天原山荘の赤い屋根が見えていました(左の大きな山塊は薬師岳です)

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ついでに、12年前にお世話になったテン場にも寄っていきましょう。
水源の雪渓が消えているので、水場が大丈夫か気になるところです。

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幸い、水場はモンダイありませんでした。
雲ノ平山荘で提供しているのは集めた雨水で、しかも有料なので、こちらで目いっぱい汲んでおこうかと。

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僕は僕で豪快に顔を洗ったり、洗髪までしちゃいました。はぁ~ん、E気持ち!!

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「テン場の例のトイレがおぞましくなかったら、テン泊でもよかったんだけどね」
と妻とヒソヒソ話しながら、散策を終え、雲ノ平山荘へと戻っていきました。

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まだまだ時間が余っているので、山荘TIMEも愉しんじゃいましょうか。

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こちらは受付前のフリースペースですね。

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食堂に置かれたスピーカーからは聴き慣れたNorah JonesやTom Waitsが流れており、
「山の上じゃなくて、なんだか我が家にいるみたい」と妻と笑っておりました。

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せっかくなので、テラス席でケーキセットなんぞをいただいて、まったりしちゃいましょうか。

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といきたいところですが、すぐ横では何がしかの改修工事中で、
けたたましい工具の音が鳴り響き、まるでまったりどころではありません(>_<)
 ◇◇◇
右手前のベレー帽の御仁は、業界では名の知られた小屋主の二朗さんですね。

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そんなこんなで、テラス席でのまったりTIME?のあとは、食堂の一角で赤ワインなんぞをチビチビ。
(雲ノ平バーガー@2500円とか雲ノ平ベーコンバーガー@3200円お目当ての方もチラホラいたのはオドロキでした)

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それでもまだまだ時間があるので、心ゆくまで雲ノ平の自然を堪能しようかと。

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ふだんの山歩きでは味わえないノンビリTIMEも、たまにはいいかもしれません。

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そうこうしているうちに、夕食の時間になりました。
なにげにYONAYONAを置いてあるあたりも憎いですねー。

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気づけば周囲の山々にも闇が近づいてきたようです。

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我々は勝手に二次会でも始めちゃいましょう(マグカップを忘れた妻は行く先々で湯呑みを借りていました)

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夕食後の食堂ではスライドが写され、多くの登山者が見入っていました。

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山小屋にしては珍しく、こちらの消灯は午後9時半とか。
 ◇◇◇
しぶとく飲み続けてからフラフラと外へ出ると、満天の星空が広がっていましたが、
もはや三脚を取り出す気力もなく、おとなしく部屋へ戻って床に就きました…zzz
by nandakadays | 2025-08-06 00:00 | TREKKING | Comments(0)
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