熊谷守一展

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雨滴(1961)



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at 2:00 p.m. on January 21, 2018@東京国立近代美術館

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今回、足を運ぶ機会を得た東京国立近代美術館前の道路には、歴史を感じる名称が。

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住所表示プレートが3枚並んでいるのは初めて見ました(横の石垣は江戸城の名残です)。

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石橋正二郎といえば、言わずと知れた現ブリヂストンの創業者。
自らの名を冠することなく新築寄贈するとは、これまた驚きでして。
(社名がシャレているのは今さら言わずもがなですが)

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前置きが長くなりましたが、今回の目的は没後40年の節目に合わせ、昨年末から開催中の熊谷守一展です。
 ◇◇◇
僕が熊谷守一(1890-1977)の名を知ったのは2009年8月のこと。岐阜県中津川市を義母らと訪れる機会があり、
義母の希望で中津川市付知町(熊谷の地元)にある「熊谷守一美術館」を訪ねたものの、あいにくの休館。
どんな画家かも知りませんでしたが、東京での住居跡が「豊島区立熊谷守一美術館」として整備されていたので、
翌9月のクソ暑い週末にトコトコ。仙人のような風貌もさることながら、くっきりとした輪郭の画風が印象深く、
以来、強く記憶に残っていただけに、多くの作品が一堂に会した今回の貴重な機会を逃す手はないかと。

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そんなこんなで、8年半ぶりの熊谷作品との再会にワクワクしながら、東京国立近代美術館に初潜入です。

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木小屋(1966)

展示作品数は思っていた以上に多く、熊谷作品の特徴である赤い輪郭へと至る作風の変化や、
実は綿密に計算された配色の妙などを知ることができ、かなり満足。
 ◇◇◇
また、これまでは漠然と、独特のタッチと色使いで動物や植物を描くのがメインと思っていましたが、
今回足を運んで気づいたのは、山の風景を数多く描いていたこと。故郷の山である御嶽山だけでなく、
なぜか甲斐駒ヶ岳や奥秩父の金峰山(作品名は金峯山)なんかもあり、その点でも興味津々でした。
(上記画像は図録からの転載につき、書籍ノド側〔画面右側〕が若干歪み、かつ暗めになっています)

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日曜日とあってか、お客さんの年齢層も幅広く、図録やグッズ類の売店前には長蛇の列が。

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満足感を胸に、西日を背に受けながら、竹橋のランドマークであるパレスサイドビルを目印に家路に就きました。
by nandakadays | 2018-01-22 10:00 | FAVORITE | Comments(0)
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