硫黄岳・冬[4]

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それでは、赤岩の頭から硫黄岳山頂へ向けて進むとしましょうか。



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森林限界を超えただけあり、主稜線の山並みもバッチリ見通せました。

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硫黄岳周辺は強風帯として知られるだけあり、雪面に刻まれた風紋(シュカブラ)も一見の価値ありかと。

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案の定、登るにつれて徐々に風が強くなってきました。

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風に飛ばされてしまったのか、積雪は多くなく、ところどころ岩が露わになっています。

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山頂直下の急な斜面では、雪に不慣れな拙妻が苦戦しているようでして。

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そんなこんなではありますが、硫黄岳山頂(2760m)がもう目の前です。

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まずは10月に拝み損ねた硫黄岳山頂部から望む八ヶ岳南部の主稜線を、しかと拝んでおこうかと。

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片や北側には、蓼科山(左奥)に西天狗岳(手前左)・東天狗岳(手前右)といったおなじみの面々が。
おそらく画面の右端あたりの稜線が、2日前に大阪の夫婦が行動不能に陥った場所かと思われます。

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目を転じると、視界の先には浅間山もくっきり浮かび上がっておりました。

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風はさらに強まってきたものの、せっかくの好天なので、しばしのんびりしようと企んでいましたが、
ヘナチョコ隊の登頂から10分もしないうちに、いつの間にやら主稜線にはガスが忍び寄っており…。

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続けて硫黄岳にもガスが押し寄せると同時に、とんでもない烈風が襲いかかってきたので、
記念撮影もそこそこに、取るものもとりあえず、一目散に山頂を辞することに。

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先ほどまでののほほん気分はどこへやら、これだから冬山は油断できません。

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いきなりホワイトアウトになるようなことはないでしょうが、
居合わせた屈強な登山者らとともに、早くこの場から離れたほうがよさそうです。

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遠目に見ても、赤岳や阿弥陀岳の稜線は相当な風が吹いていることかと。

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烈風で一気に体感温度が下がってきたので、樹林帯を目指してひたすら下っていきます。

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無事、樹林帯へと逃げ込み、ピッケルをトレッキングポールに持ち替えてから、山小屋へ向けてトコトコ。

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一時はどうなることかと気を揉みましたが、お世話になった赤岳鉱泉に舞い戻ってきました。

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冷えた体を温めるべく、この日の昼は味噌ラーメンを注文し、山歩きを振り返りながらモグモグ。

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硫黄岳山頂での突然の天候急変には肝を冷やしましたが、2017年最後の山歩きにすっかり満足し、
この日もアイスキャンディに挑む面々を横目に、駐車場を目指して下山しました。メデタシ【了】
by nandakadays | 2018-01-08 12:00 | TREKKING | Comments(4)
Commented by DUCATI_SS904 at 2018-01-10 11:10 x
明けましておめでとうございます。
年明けにぴったりの山行記事、久しぶりに烈風という言葉を読み、
その激しさを想像して山の異感覚を味わえました。
硫黄岳・冬〔3〕の日が昇る前の樹林の中の写真がいいですね。
私はこの影がなく、でも明るい青い時間帯が大好きです。
今年は冬のうちに大雪旭岳に行ってみようかな。

今年も記事を楽しみにしています。
Commented by nandakadays at 2018-01-10 17:40
樹林帯での無風がそよ風に変わり、森林限界を超えて徐々に風が強くなってきたなぁと
おぼろげに思っていたら、いきなり烈風に豹変して大慌て…ってカンジでした。
果敢にも入れ違うように山頂へ向かう女性のまつ毛が、一瞬にしてバリバリに凍っていたのも印象的です。
 ◇◇◇
冬の旭岳ですか…あそこも相当風が強そうですが、好天に恵まれれば眺望も素晴らしいのでしょうね。
気をつけてお出かけください。本年もご笑覧のほど、よろしくお願い申し上げます。
Commented by qjoo at 2018-01-11 10:48
お疲れ様でした。
今回も思う存分!楽しんで無事に下山は何よりです。
今回の登山も温い部屋で楽しませて頂きました。
それにしても山荘とは思えない食事にビックリです。
美味しいが伝わってきます。

自分は初詣以外、正月休みは全て自宅でゴロゴロとなぜか?
完全に根が生えてしまって、最高の幸せな気分を実感しました。
このままだと出不精な一年になりそうです。(苦笑)
Commented by nandakadays at 2018-01-11 17:46
そもそも山小屋泊に慣れていないので、どことなく後ろめたい気がするうえに、
ちょっとした民宿並みの食事も出てきたりしたので、ありがたい心持ちの反面、
雪中テン泊の方々には申し訳ないような居心地の悪さを感じたり…でした。
とはいえ、酷寒の下で一夜を過ごす度胸はないので、今後もお世話になると思いますが、
冬は営業小屋が極端に減り、行動範囲が限定されるのが、なんとも悩ましい限りです。
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