立山・五色ヶ原[1]

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at 8:00 a.m. on August 19, 2017@富山県中新川郡立山町:黒部ダム
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予約不要の車中泊&テント泊ゆえの優柔不断さが、今回ばかりは最後まで災いし、
夏の家族旅行後半戦の行き先を最終決断したのは、出発当日(8月18日)の朝。
その日のうちに扇沢の無料駐車場を確保し、翌朝始発のトロリーバスで黒部ダムへ。




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で、今からケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバスを乗り継いで向かう
登山口・室堂(むろどう:標高2450m)の天気は雨。視界は100m以下とか(涙)

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さてさて、今回目指すのは、2013年夏に足を運んだ雲ノ平と並ぶ北アルプスの秘境・五色ヶ原です。
 ◇◇◇
のびやかな溶岩台地に広がる標高2500mの高原にテントを張り、のんびり連泊しようという魂胆でして、
実は昨年夏にも画策したものの、水不足でテン場閉鎖の懸念があったため、やむなく見合わせることに。
今夏は雪渓も残り、どうやら水の心配もないようなので、改めて計画が再浮上した次第であります。
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んでもって、せっかく室堂へ行くのなら、未踏の立山にも登りたいとの提案が妻からひょっこり。
思い返せば2年前の2015年夏、剱岳登山の帰路、ついでに立山にも立ち寄ろうと考えていたものの、
直前になり、妻が疲労と腰の違和感を理由に立山行きを渋り出し、絶好の登山日和にもかかわらず断念。
妻はそのときの自らの判断を悔やみ続け、いずれ機会を捉えて立山に登ろうと考えていたのだとか。
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てなワケで、室堂から雷鳥沢へ直行し、慌ててテントを張ってから、立山(雄山・大汝山・富士ノ折立)を周回。
翌日、雷鳥沢から五色ヶ原を目指して南下し、天候などの条件が揃えばここで連泊後、黒部湖へ下山。
天気が下り坂の場合は連泊せず、3泊目をロッジくろよんに変更する3泊4日のテン泊山歩きであります。
[MAP COPYRIGHT:ヤマプラ/緑色のベタ丸に「テ」とあるのがテント泊予定地/地図をクリックすると拡大します]

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とはいうものの、この天気では立山登山どころではないだろうと思いつつ、バスターミナルの外へ。
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ところがどっこい、到着したときはガスガスの曇天だった室堂では、見る見るうちに青空がっ!

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さすがにミクリガ池は立山を映し出しておりませんでした。

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2年前、剱岳に最後の挨拶をしたポイントからも、懐かしき雄姿は拝めず…。

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そうこうしていると、今宵の宿泊地となる雷鳥沢キャンプ場が眼下に見えてきました。

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雲は多いものの、相変わらずいい雰囲気のテン場です。

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すでに午前10時を回っているので、速やかに適地を見極め、息つく暇もなくヌプカ2をトントントン。

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テントを張り終えるや、サブザックに最低限の荷物を詰め直し、いざ立山へ。

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僕はのサブザック&ヒップバッグスタイルでスタスタ。

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稜線には雲が垂れ込めたままですが、まずは一ノ越(いちのこし)を目指します。

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しかしながら、案外歩きにくい道のうえ、あいにく雨が降り出す始末。
「もう少し様子を見て、雨が続くようならテン場に戻ろう」ということに。

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ところがところが、妻がよほど強烈な「気」を送ったようで、前方にわずかながら青空が。

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雲は一気に消え去り、気づけば雄山山頂の神社社務所まで見えてきました…おそるべし執念。

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室堂からのゆるやかな石畳と合流すると、一ノ越山荘は目の前です。

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室堂からここまでは、登山道というより散策路のようなものなので、幅広い年齢層が集っていました。

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山頂へ向かう急坂を登り始めると、タイミング悪く下山中の小学生の渋滞と行き違うことに。
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そういえば富山出身のデザイナー・高田佳子さんが、「あたしゃ小学校の遠足が立山だったから、
子供の頃に3000m峰に登っていることになるのよ」と話していたのを、フト思い出しました。

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それにしても短い距離とはいえ、ずいぶん急な岩場が小学生の遠足先とは。

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一ノ越からゆっくり1時間ほどで、立山の主峰・雄山(おやま)山頂が近づいてきました。

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一等三角点「立山」の標高は2991.6mと、3000mにはわずかに足りません。

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どうやら、アチラにちょこんと突き出しているのが、3000m峰の本丸のようです。

by nandakadays | 2017-08-23 20:00 | TREKKING | Comments(0)
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