![]() ◆◆◆ 昨春のエントリで、拙宅の新顔テントであるMSRのエリクサー2に触れた際、 昨春(2013年春)取り上げた、NEMO:TANI 2Pの試し張り[1]と[2]のエントリは、 同好の士の皆々様の琴線に触れたのか、新規&リピーターのアクセスがあとを絶たず、 拙ブログのサイドメニューにある記事ランキングでは、ずっと上位をキープのまま。 と記しましたが、当のエリクサー2に触れた試し張り[3]は、さらに琴線に触れたのか、 以前にも増して新規&リピーターのアクセスがあとを絶たず、ダントツで1位をキープ。 ◇◇◇ アクセス解析を見ると、「エリクサー」で検索し、拙ブログへ訪ねてこられるようですが、 先月上旬頃から、「マウンテンダックス ヌプカ」で迷い込んでくる件数も急増したので、 「そういえば、蝶・常念[5]のコメント欄で名前を挙げたけど、今ごろなぜヌプカ??」 と首をひねりつつ、調べてみたところ、どうやらコレ↓が関係しているような気が…。 ![]() 昨年、満を持して発売したマウンテンダックス@葛飾のテントが、1年もたず廃番の憂き目に。 僕自身、一度も店頭で見かけることがなかったので、ある意味当然の結果なのかもしれませんが、 雑誌やカタログでスペックを確認する限り、そこまで出来の悪いテントとも思えず、 今回、「廃番特価50%OFF」を知った方々が、実際に使用した感想や画像を探している途中で、 たまたまコチラに立ち寄られたのではと推測(余談ながら、廃盤ではなく廃番が正しい表記かと)。 ![]() 拙コメントが上位に顔を出しているくらいだから、営業力不足ゆえか、よほど売れなかった模様。 ただし、僕自身はもともと出来の悪いテントではないと思い、以前から気になっていたのに加え、 何より「50%OFF」の文字が目の前をちらつき、1ヶ月以上にわたり悶々とした日々を送るハメに。 ◇◇◇ そんな心持ちを妻に伝えたところ、「去年も一昨年もテントを買ったのに、また悪い病気が…」とか、 「テントより、3年半も履いてボロボロのランニングシューズを買い替えるほうが先決では?」とか、 常識人として至極まっとうなご意見を頂戴したのですが、おそるおそるカタログの画像を見せると、 「あらま、いい色♪」とのことでまんまとOK。気が変わらぬうちにと、2人用のヌプカ2を注文です。 ◇◇◇ で、本体、別売のグラウンドシートとも50%OFFのうえ、なぜか1000円割引のクーポンまで付き、 送料も無料なので、実質48%の破格値でゲット。ま、アフターサービスとかの心配は残りますが、 並行輸入のバッタモンを格安で購入したつもりで、何か不具合が生じたときは諦めることにします。 ![]() 数日後、どこかで見たような名前の入った段ボール箱に梱包され、ヌプカ2が拙宅に到着。 「ん…コレって某大手?出版社と関連あるのかな??」と思いましたが、「渓」の字が旧字の「溪」ではないし、 そもそも住所が大分県だし、そこんトコどうなんでしょうか、現・生産管理部の重鎮まるどんさん!(笑) ![]() 右がNEMOのTANI 2P(今年マイナーチェンジしたので、これは2013年購入の旧モデル)、 真ん中が新顔のヌプカ2、左が昨年購入したMSRのエリクサー2(ポールは袋の中)です。 ◇◇◇ そもそも、TANI 2Pが狭かったためエリクサー2を買ったので、それを使えばいいのですが、 やはり思っていた以上にかさばるうえ、昨夏に暴風の蝶ヶ岳テン場で痛い目に遭って以降、 耐風性能への不安がいっそう増し、稜線で使う気が失せてしまったというのが正直なところ。 それゆえ、TANI 2Pとエリクサー2の中間程度のテントがベストなのではと思っていたので、 収納サイズは、目論見どおりといったところでしょうか(カタログ値の重量は1940gです)。 ![]() 思案の末、コーナーフックの形状から表裏を判断し、風で飛ばないようフライシートを載せておきました。 ![]() ![]() 初めて使う人は迷いそうです(どうやら「Nupka-2」とある面が上側だったと、ここで初めて気づきました)。 ![]() 細引を通す必要がありそう。だったら、最初から細引を付けてくれればいいのに、とブツブツ。 で、TANI 2Pのとき同様、本来12本必要なのに、そもそも8本しか入っていないのはどうして??? 結局、またしても最強ペグのsnow peak製ソリッドステーク20に登場いただくことになりそうです。 (ペグ収納袋には、ポール破損時のリペアポールが縫い込まれていました。これはなかなか珍しい) ![]() ![]() ![]() (昨年に続き、またしてもポールのジョイントが甘いようなので、気をつけないと) ![]() D型のファスナーは使い慣れていませんが、出入りとかどうなんでしょうか。 ![]() さて、ここまでの手順はTANI 2Pとほぼそっくり。同じDAC製のポールだし、ま、当然なのかも。 ![]() ![]() 取説の解説だけではわかりにくいうえ、クロスポール自体グラグラしているので、ちょいと苦労しました。 ![]() ポールに引っかけてください」と取説に書かれていますが、いったい何のことだかチンプンカンプン。 それでも何となくそれっぽいことをしたところ、クロスポールと本体・フライを固定できました。 ![]() エリクサー2ほどではありませんが、本体長辺側の側面が大きく立ち上がっています。 ![]() ちなみに「アウトレット」と謳っていましたが、不具合や色移りはなく、単なる在庫処分品のようでした。 ![]() 最初からフライにセットされているガイラインは自在付きで、使い勝手に問題はありません。 ![]() TANI 2Pの2013年モデルから導入されたフライ外側のファスナーはなし。んー、ちょっと残念! ![]() エリクサー2ではこの辺が省かれていましたが、これなら強風時にガイラインを追加でき、心強い限りです。 ![]() 実は購入前、気になる背面側のフライシートの張り出し長さが、どんなに調べてみても判明せず、 少し張り出していればいいんだけどと期待していましたが、これなら期待どおりの張り出しです。 ![]() 通常テン場では、登山靴からサンダルなどに履き替え、登山靴自体は翌朝まで使わないのですが、 この広さなら、2人分の登山靴を置いても余裕がありそう。これはかなりのプラスポイントです。 (エスパースのように、本体背面のファスナーを開け、荷物の出し入れができればベストですが、 さすがに、それは欲張りすぎかもしれないので、ひとまずこの辺で納得しておくこととします) ![]() 一般には、正面にファスナーがあることが多いのですが、ヌプカ2は向かって右側から開ける仕様。 この場合、前室の開放方向が限定されてしまうのですが、室内からフライのファスナーを開閉する際、 フライの張り出し先端まで手を伸ばす必要がなくなるので、かえって使い勝手はいいのかもしれません。 ![]() カタログ値での長辺サイズによれば、ヌプカ2:215cm、エリクサー2:213cmとなっていたので、 もしかすると使えるのではと試してみましたが、ギリギリどうにか届くといったところ。 となるとカタログ値より、実際にはヌプカ2の長辺のほうが相当長いのでは。これもプラス材料です。 ![]() マッドマッツのフックを細工し、前室奥側に押し込めば、手前が出入り用のサンダル置き場、 奥が不要な荷物置き場にできそう。これが可能なのも、背面側に登山靴を置けるおかげです。 ![]() その分、天井高が低くなるので、取り外しできる仕様になっていますが、座ってみたところ、 座高の高い僕でも頭頂部がまったく触れないので、当面、このまま使ってみようかな、と。 (カタログ値で、TANI 2Pやエリクサー2より10cm以上高いのは、ダテではないようです) ![]() よほどひどい雨にでも見舞われない限り、水没することはないと思われます(これは希望的観測)。 ![]() 事前の推察どおり、悪くない出来どころか、細部まで配慮されており、なかなかの好印象です。 ![]() そもそも試し張りレポートに関心を抱く方も少ないでしょうが、開発担当者の労苦をねぎらい、 酔狂な僕なりの記録として、こっそり残していきたいと思っている次第です。ご笑覧感謝!! ◎ヌプカ2 実践篇◎ →2015年6月@奥秩父:笠取小屋 →2015年8月@北アルプス:剱沢〔1〕〔2〕 →2015年8月@北アルプス:雷鳥沢 →2015年10月@奥秩父:笠取小屋 →2016年5月@奥秩父:雁坂小屋 →2016年8月@北アルプス:涸沢〔1〕〔2〕 →2016年8月@北アルプス:白馬尻 →2016年8月@北アルプス:天狗平 →2016年10月@谷川連峰:平標山乃家 →2017年6月@南アルプス:鳳凰小屋 →2017年8月@北アルプス:双六小屋 →2017年8月@北アルプス:三俣山荘 →2017年8月@北アルプス:双六小屋 →2017年8月@北アルプス:笠ヶ岳 →2017年8月@北アルプス:雷鳥沢 →2017年8月@北アルプス:五色ヶ原 →2017年8月@北アルプス:ロッジくろよん →2018年7月@南アルプス:北沢峠〔1〕〔2〕 →2018年8月@北アルプス:燕山荘 →2018年8月@北アルプス:ヒュッテ西岳 →2018年8月@北アルプス:槍沢 →2019年5月@奥秩父:笠取小屋 →2019年6月@奥秩父:笠取小屋 →2019年8月@北アルプス:烏帽子小屋 →2019年8月@北アルプス:黒部五郎小舎 →2019年8月@北アルプス:双六小屋 →2020年8月@北アルプス:薬師峠 →2020年8月@北アルプス:スゴ乗越小屋 →2020年8月@北アルプス:五色ヶ原 →2021年7・8月@北アルプス:剱沢〔1〕〔2〕〔3〕 →2022年5月@奥秩父:廻り目平 →2022年7月@南アルプス:千枚小屋 →2022年7月@南アルプス:荒川小屋 →2022年7月@南アルプス:赤石小屋 →2023年8月@南アルプス:三伏峠〔1〕〔2〕 →2024年7・8月@北アルプス:雷鳥沢〔1〕〔2〕〔3〕 →2025年8月@飯豊連峰:頼母木小屋〔1〕〔2〕〔3〕
by nandakadays
| 2015-05-14 12:00
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Comments(5)
重鎮とはこれ如何にんにん。
わー、ほんとだー。YAMAKEIだ♪ 長野にはロゴまで一緒の喫茶店もありますもんね。 なにか関係があるんでしょうかねー。 某YK出版社は今年85周年を迎えます。 みなさまのおかげです、どうもありがとうございます!
うむ、大台に乗ったので、たしかに重鎮。
いや、せめて古株程度にしておきますか(笑) 大分なんだから、耶馬渓(YABAKEI)にすればいいのにね。 長野の喫茶店、5年前の春に見つけたときも、思わず笑っちゃいました。 http://ameblo.jp/dadooronron/entry-10498922878.html
nandakadaysさま。
「ヌプカ2、試し張り」検索でこちらにたどり着きました。 50%オフ商品を目にして購入を迷っていたのですが、 わかりやすい解説で気持ちよく購入することができました。 北海道在住なので、まだ試し張りもできませんが 春にテントを持って出かけるのが楽しみです。 ありがとうございます。 ※グランドシートはもう売り切れていました。 ネットで探してもあるのは一店だけ。 しかし連絡電話番号のない、ちょっと怪しげな所なので こちらはあきらめました。
ご丁寧なコメントをいただき、ありがとうございます。
少しでもお役に立てたのでしたら、当方としましてもうれしい限りです。 DUCATIにヌプカを積んで、ツーリングに出かけられるのでしょうか。 バイクでしたら、収納サイズもほとんど気にならない大きさでしょうし。 ◇◇◇ 使用してみると、テント高のおかげで居住性がなかなかよく、 加えて、ギアラックは小物置場としてはすこぶる便利です。 耐久性を考えると、グラウンドシートは必須かと思いますので、 どこかで入手できるといいですね。少し気が早いですが、よい旅を!
SPORTS EXPO(20161009UP http://nandaka2.exblog.jp/26295635/)の鍵コメさま宛に改めて。
◇◇◇ ヌプカをご検討とのことですが、私自身ヌプカ2も含めてダブルウォールテントしか所有したことがないので、 ご愛用のゴアテックステント(おそらくシングルウォールかと)との比較ができない点、まずはご了承ください。 単独行での軽登山やバイクツーリングでしたら、ヌプカ2ではなくヌプカ1のほうがよろしいのではないでしょうか。 ・フロアサイズは210×100×110cmですが、側面が立ち上がっているので居住空間が広く感じられる。 ・ヌプカ2にあるフロアの縫い目がヌプカ1にはない(らしい)。 ・収納サイズが大きめなので、単独行での軽登山との併用を考えると、ヌプカ2はオーバースペックかも。 (ヌプカ1も決して軽量とはいえず、それなりにかさばると思われますが) ・標準装備のギアラックの使い勝手がすこぶるよく、こまごまとしたギアをまとめておきやすい。 ・言わずもがなですが、シングルウォールにはない前室・後室に荷物を置ける。 以上が主な理由になります。 ちなみに、ご懸念のヌプカ2のフロア縫い目ですが、今のところ目止め部分の加水分解は生じていませんし、 何よりグラウンドシートとの併用もあって、先の山歩きでのどしゃ降りでも浸水は一切ありませんでした。 なお、これまでに平地での使用がないので、その際の結露の程度は不明ですが、概して結露しにくい造りで、 インナー出入口を閉め切らず、上部をわずかにメッシュにしておくと、より結露しにくくなるようです。ご参考まで。
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