笠取山[3]

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登山口からここまで、比較的ゆるやかな道が続いていましたが、
笠取山山頂へ向けては、ほぼ一直線のかなり急な登りが待ち構えておりました。



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テントを背負った屈強な若者も、強い陽射しを背に、さすがにしんどそうです。

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山頂直下、岩を乗り越えながら上へ。

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登り終え、汗を拭いながら振り返った先には、ゆったりとした光景が広がっていました。
 ◇◇◇
正面に見える乾徳山(けんとくさん:2031m)は、ちょうど4年前のGWに訪れた場所。
運動不足のまま頂に立った僕は、休憩後に歩き始めた途端、足がもつれて岩場の斜面を転がり落ち、
幸い昼食中の小グループの弁当の上に落ちて止まったものの、あわや骨折というケガを負うハメに…。
 ◇◇◇
このときの屈辱やら情けない思いをバネに、反省かたがたランニングを始めたのがきっかけで、
その後、思いがけずフルマラソンを走ったり、南北アルプスをテン泊縦走するようになったのだから、
いやはや何がどう転ぶのやら、人生ホントわからないモンです。

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なんて感慨に耽りながら、甲武信ヶ岳へと続く奥秩父の主脈をぼんやり眺めていると、
近くにいた登山者が、「ここは山頂ではないんですよ」とひとこと。えっ、そうなの?

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てなワケで、ゴツゴツした歩きにくい尾根をさらに数分歩くと、シャクナゲに囲まれた狭い笠取山山頂に到着です。

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下界から湧く雲で、富士山はそろそろ隠れてしまいそうでした。

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木々の間からは、乾徳山越しに南アルプスの3000m峰がずらり。
右から20代の頃歩いた北岳・間ノ岳・農鳥岳のいわゆる白峰三山、画面中央の突起が未踏の塩見岳、
さらに左には、昨秋訪ねた荒川岳、雲に隠れ気味の赤石岳、そして左端には聖岳がうっすら見えます。

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狭い山頂を辞し、眺めのいい笠取の肩まで戻って一服することに。
おにぎりを頬張りながら、「ぼんやりするにはいいところだなぁ、ココは」と何度もつぶやいておりました。


by nandakadays | 2015-05-06 18:00 | TREKKING | Comments(0)
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