◆◆◆ さて、増税前に駆け込み購入したまま、ほったらかし状態になっていたMSRのエリクサー2。 その後、好天と拙宅の都合がなかなか合わず、試し張りの機会もないままでしたが、 このままではGW突入も必至状態なので、曇天の日曜日、試し張りだけのため公園へいそいそ。 ◇◇◇ ちなみに昨春取り上げた、NEMO:TANI 2Pの試し張り[1]と[2]のエントリは、 同好の士の皆々様の琴線に触れたのか、新規&リピーターのアクセスがあとを絶たず、 拙ブログのサイドメニューにある記事ランキングでは、ずっと上位をキープのまま。 それに気をよくしたワケではありませんが、今回はエリクサー2の試し張りレポートなんぞを。 カタログ値での総重量、エリクサー2=2660g、TANI 2P=1760gという差もさることながら、 見た目の大きさの差は一目瞭然。 実際の使用に際しては、小分けにしたうえで、コンプレッション用ギアなんかも使うつもりですが、 うーん、出鼻をくじかれるようで、この差はたしかに気になります。 フットプリント(TANI 2Pでは別売でしたが、今回は付属)を敷いた上に、テント本体を重ねていきます。 TANI 2Pも含め、多くのテントが採用しているX字型のポールではなく、 2点で交差する「魚座型フレーム」と呼ばれる、独特の形状をしております。 ◇◇◇ 余談ながら、MSR(Mountain Safety Reseach)といえば、僕らの世代にとっては、 燃料ボトルとバーナーが分離したガソリン・ストーブ(灯油も可)の印象が強いのですが、 いつの間にやら、かつてのmossテントを吸収したのか、パテントを引き継いだらしく、 その影響なのか、最近ではちょっと風変わりなテントを世に送り出しているようです。 よく見ると、ポールのジョイントが甘いようなので、実践では注意しないといけませんね。 この形状が名テントと誉れ高いmossのスターゲイザーに似ているということで、 一部のテントマニアのあいだでは、国内発売前から、ひそかに話題になっていたようです。 硬い地面に打ち込んだら、高い確率でぐりゃりと曲がってしまうことでしょう。 てなワケで、ここはかなりの重量ながらも、絶大なる信頼を置いている snow peak製のソリッドステーク20(上)に、颯爽とご登場いただくことに。 これをメインポールの上に通し、そのうえで出入口上部をグイと持ち上げます。 魚座型フレーム+リッジポールにより、長辺側がほぼ垂直に立ち上がり、 広い室内空間が確保されているのが、よくわかります。 (本来メッシュは嫌いなのですが、そういう仕様なのでガマンします) ご覧の通り、両側に出入口があるのが、今回購入の大きな動機でありまして。 この補助ポールの採用が、かえって耐風性能を損なっている気がしないでもないので、 本来であれば、張り綱(ガイライン)で補強したいところですが、 張り綱を通すループが少ないばかりか、そもそも付属品に張り綱はなし(オイオイ)。 なんてマイナス情報を事前に入手していたので、あらかじめネット通販で取り寄せておいた エスパース用のリフレクティブ・スーパーガイラインセットも、満を持しての登場です。 フライシートの左右短辺には、換気のためのベンチレーションもあります。 オプションで購入したマッドマッツ(泥よけシート)をセットしてみました。 ◇◇◇ エリクサー2自体、かなり安めの価格設定ではありましたが、こうしてペグ・張り綱・泥よけと ほかにアレコレ揃えていくとなると、徐々に割安感が薄れ、少々フクザツな気分になります。 テント本体内の長辺および短辺の長さは、TANI 2Pとほぼ同寸か若干短め、 高さはエリクサー2のほうがやや低いのですが、側面の立ち上がりのおかげで圧迫感は少なく、 また魚座型フレームゆえ、最高天井高部分が頂点の1点だけでなく、広く確保されているので、 座高の高い僕が座ってもテント内部に頭が触れにくく、なかなか満足いく出来になっています。 正直なところ、TANI 2Pに比べて、エリクサー2は野暮ったい印象ですが、 ま、いろいろ工夫しながら、楽しんで使っていければと思う次第でありまして。 【2017年春追記】 エントリ以来、いまだ多くの方にお立ち寄りいただいている本記事ですが、 登山用テントとしては難ありで、おそらく今後も出番はないかと思います。 収納サイズや重量を考えると、バイクツーリング向きと言えるかもしれません。 拙宅では、災害時の非常用として車の中に保管しております。あしからず。
by nandakadays
| 2014-04-21 10:00
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