requiem[8]

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@大船渡市街地




 ◇◇◇
出発のちょうど1週間前、地元飲み屋の顔見知りで、
大船渡出身の通称・杉っ子(本名・杉山某)と、たまたま店で顔を会わせたので、
「来週、大船渡も含めて被災地に行こうと思ってるんだけど」と伝えたところ、
「そうですか。冷やかしでもいいから、ぜひ行って、見てきてください」と間髪入れずに返答が。
 ◇◇◇
日頃はぐでんぐでんに酔ってばかりで、しょーもない杉っ子ですが、
震災直後は実家や幼なじみと連絡がつかず相当大変な思いをしたとか、
大渋滞を縫ってたどり着いた故郷の様子はどうだったかなんて話を耳にしていただけに、
このときまで被災地に足を踏み入れるべきか否か迷っていた僕も、
真顔の杉っ子の言葉に背中を押され、どうにか出かける決心がついたようなものです。

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いずれも大船渡線大船渡駅周辺の様子ですが、地形の関係なのでしょうか、
ここでは幅は狭く、しかし内陸深くまで細長く津波が押し寄せたようです。
 ◇◇◇
この日は日曜日ということもあり、近くの更地では、僧侶を呼んでの合同慰霊祭が営まれていました。
震災から7ヶ月以上経過しているだけに、「どうして、今頃になって」と不思議に思いましたが、
きっと当事者にしか理解できないそれぞれの事情や辛い時間の経過があったのでしょう。
通りすがりに過ぎない我々も、遠くから手を合わせて、その場をそっと去りました。


by nandakadays | 2011-11-02 08:00 | NANDAKA | Comments(0)
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