立山・五色ヶ原[7]

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五色ヶ原を離れ、針ノ木岳を正面に見据えながら下っていくとしましょう。



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急坂を進むと、ほどなく眼下に黒部湖が見えました。
前を歩く妻が湖面を見つけ、大きな歓声をあげています。

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と思ったら歓声ではなく、クマの大きなフンを見つけ、騒いでいたのだとか。
クマさんも、わざわざ登山道上でガッツリ気張らなくてもいいのにと思いましたが、
比較的新しいフンなので、案外近くで我々の動きを観察しているかもしれません。

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不意に出くわさないよう、僕はクマよけ鈴を鳴らし、妻はホイッスルを吹きながら歩いていきます。

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途中の開けた場所からは、昨日は視界不良だったザラ峠が見通せました。
峠の右が獅子岳、左が五色ヶ原で、中央の雪渓部分に今は廃道となった「信越連帯新道」があったようです。

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ちなみにこの日すれ違ったのは、前日平乃小屋に泊まっていた男女各1名の計2名のみ。
男性は三俣山荘、女性は水晶小屋のスタッフだそうで、それぞれソロで行動中とか。
前日に夏の登山ピーク期を終え、しばし休暇をもらって周辺の山を回っているそうです。

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樹林帯に入り、傾斜もゆるんだのでホッとしたのも束の間。

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行く先々で倒木が立ちはだかり、時には匍匐前進でしか通り抜けられない場所も(写真の箇所は楽なほうでした)。

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どうにか下り終え、黒部湖畔の小ぎれいな平乃小屋前に到着です。

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「黒部ダム」もさることながら、「渡船場」の文字のほうが気になったりして。

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小屋から少し下ると、黒部川にかけられていた吊り橋に代わり、黒部ダム完成後、
渡船が対岸とを行き交うようになった「平ノ渡(たいらのわたし)」が見えてきました。
 ◇◇◇
せっかくなので、船(定員9名)に乗ってあちら側に渡ってみたい気もしましたが、
対岸の針ノ木谷をたどる登山道は、ヘナチョコ隊では太刀打ちできそうにないので、
身のほどをわきまえ、今回はおとなしく見ているだけにしておきましょう。

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この先は黒部湖畔の道をゆるゆると歩けばいいものと思い込んでいましたが…。

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湖に流れ込む沢があるたび、上流まで遡っては、川幅が狭くなるのを待って簡素な橋を渡り…。

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ハシゴを登り…。

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またもや沢を越え…。

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時には命の危険すら感じるハシゴ(空中木段?)も…。

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またまた沢越えの繰り返しで、すっかりクタクタになりました。

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16時着予定でしたが、途中で手間取り、ロッジくろよん到着は17時半に…反省。

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受付後に向かった、あまり手入れされていないと思しきテン場には先客が2張。
 ◇◇◇
「山と高原地図」に「60張」とあるので、他にもサイトがあるのだろうと探してみましたが、
どうやらテン場はここだけのよう。「60張」ではなく「6張」の誤りだったりして(>_<)

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とかなんとか文句を言っても始まらないので、日が暮れる前に急いでヌプカ2を張り終えました。

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今回の山旅では不思議とビールに縁がありませんでしたが、小屋の自販機でロング缶を入手し、一気にぐびび。
最後の夜なので、残っている酒と食事と肴をほとんど平らげ、ビールも買い足し、そのままゴロンと撃沈です。

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at 6:00 a.m. on August 22, 2017@ロッジくろよんキャンプ場

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黒部ダムまではゆっくり歩いても30分ほどなので、もっとのんびりしてもよかったのですが、
ポツリポツリと雨が降り出してきたので、本降りにならないうちに出発することとしました。

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整備された湖畔の道をゆくと、丸3日前に通った黒部ダムが見えてきました。

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ヘナチョコ隊に限らず、この夏の不順な天候に翻弄された登山者は、かなり多かったことかと。
 ◇◇◇
そんななか、8月上旬の前半戦、今回の後半戦を振り返ると、絶好の登山日和は少なかったものの、
とんでもない悪天に見舞われることもなく、結構収穫も多かったのではないかと…。
そんなことを考えながら、トロリーバス乗り場へ向けて、黒部ダムの上を歩いておりました。【了】

by nandakadays | 2017-08-29 20:00 | TREKKING | Comments(2)
Commented by okugake at 2017-08-29 21:33
こんばんは!
硬鉄&ダメージ、、2つのブログの硬モリです、、、。
毎度です。(⌒▽⌒)
今回の山行は、、、ドキドキと胸がときめいて
息苦しくて、酸欠状態です。。。興奮しております。(^O^)
自分が大昔に行ったルートもあったり、でも記憶て
イイ加減で、こんなに綺麗な道?だったっけ?と
ニヤニヤしながら、眺めております。
もっと自由が欲しくて独立したものの、、、逆に自由が
無くなり、思うようにいきませんが、いつかは自分が
歩いたルートをもう一度いきたいです。。。
五色ヶ原〜黒部ダム〜下の廊下へ行った記憶を頑張って
思い出しております。♪(´ε` )

Commented by nandakadays at 2017-08-30 00:09
引き続きのご訪問ありがとうございます。
初の五色ヶ原は新鮮な驚きの連続でして、登山者の少なさも相まって、
雲ノ平とは異なる風情の秘境っぷりを味わうことができました。
ロッジくろよんのテン場で居合わせた大学生登山サークル風の5人組は、
ヘルメットをかぶり、雨天の下ノ廊下方面へと突入していきましたが、
我々は黒部ダムの上から、はるか下の黒部川を見下ろすのが精一杯。
昨日も幌尻岳@北海道で高齢者の遭難事故があったようですし、
くれぐれも無理は禁物と、お調子者の自らを戒めるようにしております。
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