鷲羽・水晶・黒五・笠[7]

f0234982_15531636.jpg
at 4:30 a.m. on August 6, 2017@笠ヶ岳山荘テント場



f0234982_15531726.jpg
前夜午後7時過ぎに降り始めた雨は、雷を伴って激しく降り続け、ようやく止んだのは午前1時過ぎ。
テン場の水はけ具合が分からないので、猛烈な雨量に水没の危険性をヒシヒシ感じましたが、
最後までボトム自体に問題はなく、いわゆるバスタブ上端の縫い目部分(防水加工未処理箇所)から、
わずかに水滴が侵入した程度。ともあれ大事に至らず、無事最終日の朝を迎えることができました。

f0234982_15534063.jpg
雲は多いものの、昨夕は見通せなかった槍・穂高連峰の稜線も見えています。
日の出に合わせて、多くの方が笠ヶ岳山頂に向かうのが見えましたが、我々はこの場でのんびり朝食でも。

f0234982_15534124.jpg
粉末カフェオレを飲みながら湧き立つ雲を眺めているのも、これまた愉し。

f0234982_15534114.jpg
妻は僕のスマホを取り上げ、PeakFinderで山座同定に勤しんでいました。

f0234982_15534130.jpg
オレンジ色に染まる東側に目をやると、はるか先には台形の富士山(左奥)がうっすら。
その右には甲斐駒ヶ岳から始まる南アルプスの峰々が雲海の上に浮かんでいます。
(結局、厚い雲に遮られて荘厳な日の出は拝めず、山頂で待ち構えた皆さんはさぞかし残念だったかと)

f0234982_15534237.jpg
さて、朝食を終え、ひと通り片づけを済ませてから、昨日に続いて山頂へ向かうこととしましょう。

f0234982_15534283.jpg
途中で振り返ると、眼下のテン場から昨日歩いた稜線を経て、槍ヶ岳へと通じる幻想的な光景が。
歩いている際には厄介な雲たちですが、時には一期一会の風景を演出してくれる名脇役でもあります。

f0234982_15534247.jpg
それにしても、雲の上にいることを実感するひとときです。

f0234982_15534231.jpg
北側に目を向けると、五郎さんや薬師岳の先(中央右)には、剱岳と立山が仲よく並んでいました。
(写真右奥に黒々と見えるのが、3日前にピークに立った水晶岳です。いやー、遠いなぁ)

f0234982_15534380.jpg
朝早くに山頂を埋め尽くしていた登山者はすでに下山し、居合わせたのは独りだけのようです。

f0234982_15534408.jpg
モロ逆光での槍・穂の眺めですが、これはこれでなかなか得がたい経験かと。

f0234982_15550445.jpg
息をのむ山頂からの光景に、なかなか立ち去ることができません。

f0234982_15550512.jpg
とはいえ、今日も降雨予報が出ているので、いつまでも居続けるワケにもいかず、
大半のテントが撤収を終え、ヌプカ2を含めて残り2張となったテン場へスタコラ。

f0234982_15550522.jpg
4泊5日の山旅を支え続け、激雨にも耐え抜いたヌプカ2には、今回も心より感謝です。

f0234982_15550593.jpg
それでは、そろそろ下山することとしましょう。

f0234982_15550607.jpg
笠新道への分岐の道標に刻まれた「新穂高」の文字に、山旅の終わりが感じられました。

f0234982_15550622.jpg
なーんて感傷に浸っている余裕はなく、笠新道はひたすら下りの連続で、気を抜くことすらできません。

f0234982_15550649.jpg
お別れの挨拶がてら、途中の杓子平からガスに覆われた稜線を見上げておきました。

f0234982_15550784.jpg
雨が散発的に降り、濡れないようコンデジをザック内に片づけたので、笠新道後半の写真はなし。
名うての急坂は、滑りやすい岩や木の根で転んでケガをしないよう、一歩ずつ神経を遣うため、
体力的な面より精神的な疲労が大きく、やっとのことで登山道入口に着いたときは、どっと疲れが。
蒸し暑さも相まって、全身汗まみれのでろでろ状態なので、僕は頭から水をかぶっておきました。
 ◇◇◇
ま、僕のことはさておき、日頃まったくトレーニングらしいことをしていないにもかかわらず、
拙妻はよくぞ5日間歩き通したものだと身内ながら感心。おそらく進化したサポートタイツによる
影響が相当大きいのでしょうが、手前味噌と承知しつつ、少しは褒めておきましょう。アッパレ!

f0234982_15550746.jpg
あとは初日に歩いた林道を、1時間ほどかけてBabu号の待つ新穂高温泉の駐車場へ。
全行程を通じて雲が湧きやすく、不安定な空模様でしたが、かなり満足度の高い山旅となりました。

f0234982_15550701.jpg
下山後、奥飛騨・平湯の温泉施設「ひらゆの森」で5日分の汗をしっかり流してから、併設の食事処で夕食。
郷土料理の「朴葉みそ定食飛騨牛のせ」を注文し、「薄っぺらい肉だなぁ」と内心秘かに思いつつも、
余計なことは口にせず、久方ぶりの下界の味を黙ってもぐもぐしてから、一路小金井を目指しました。【了】

by nandakadays | 2017-08-14 18:00 | TREKKING | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード
<< northern or sou... 鷲羽・水晶・黒五・笠[6] >>