鷲羽・水晶・黒五・笠[4]

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at 5:30 a.m. on August 4, 2017@三俣山荘テント場



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さて、佳境の3日目。
深夜に見上げた天の川に好天を確約されたものと油断していましたが、朝から低い雲が立ち込めています。
 ◇◇◇
この日、軽いザックで往復予定の黒部五郎岳(2840m)といえば、ヘナチョコ隊にとっては苦い思い出の地。
2013年夏、雲ノ平周回の〆として向かうはずが、前夜からよもやの悪天に見舞われ、
それでも頂上直下の分岐(黒部五郎岳ノ肩)までたどり着いたものの、
視界のほとんどない山頂に立っても意味がないと考え、あえてピークをスルーし、折立へと強行下山。
今回が4年越しの宿願を果たす貴重な機会だけに、青空がにこやかに出迎えてくれればよかったのですが…。

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そんな願いをあざ笑うかのように、ガスは次第に濃くなり。

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もはや笑うしかないような状況です。

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三俣蓮華岳への分岐に着きましたが、依然として状況は変わりません。

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それどころか、雨まで降り出す始末です。

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三俣山荘界隈は携帯の電波が入らないので、事前に最新情報を確認しないまま出発しましたが、
ガスがなければ視界がききそうな小ピークまで進み、電波をキャッチして情報収集したところ、
どうやら今日はこのままガスが消えなさそうです。

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このまま予定通り先へ進めば、問題なく黒部五郎岳まで往復できそうですが、
4年前と同じように視界のないなか、わざわざピークに立つのも虚しい限りなので、
しばし思案の末、これ以上先へ進まず、テン場へ撤退することを決めました。

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返り討ちに遭い、重い足取りで一度下った道を登り返していると、アレレ、ガスが消え始めている!

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雲は低く垂れ込めているものの、前日とは異なるアングルから雲ノ平を見通すことができ、
背後には大きな薬師岳の姿も見えてきました。なんだかなぁ。

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「やっぱり今から黒部五郎岳へ行こうか」「いや、これから向かうと、昨日のように帰りが遅くなるし」
としばし逡巡しながらも、天候回復が約束されたワケでもなく、結局テン場へとヨタヨタ。

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そんなこんなで午前9時前には三俣山荘テント場に帰着です。
 ◇◇◇
この日はこのまま連泊予定なので、午前中からビールでも飲んでゴロゴロしているつもりでしたが、
不意に「今からテントを畳んで双六池畔まで進んでおけば、翌日笠ヶ岳まで行けるかも」と思い立ち、
一度断念した計画が再浮上。三俣蓮華岳の上に現れた青空を苦々しく見上げながら、撤収開始です。

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朝は厚い雲に覆われていた鷲羽岳も、高曇りながらピークまでくっきり。
ここからは見えない黒部五郎岳のピークはどうなっているのか、気にはなりましたが、
今さらどうすることもできないので、気にしないフリをしながらテン場を出発です。

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前日朝に歩いた記憶が鮮明な巻道コースで、双六池畔へと戻ります。

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すると、トレランの男性が、ヘナチョコ隊を軽くかわしていきました。
 ◇◇◇
今回、数多くのトレイルランナーと行き違いましたが、ほぼ全員クマよけ鈴を携行しています。
最初は「皆、用心深いんだな」程度に捉えていましたが、どうやらこの鈴は「クマよけ」が目的ではなく、
自分の前を歩く登山者に、自らの接近を知らせる「人ばらい」が目的と途中で気づきました。
 ◇◇◇
狭い登山道では、遅い登山者が道を譲ったり、行き交う際にどちらかが待ってあげるのが基本なので、
追い抜かれること自体に問題はないのですが、どいつもこいつも「チリンチリン」と鳴らしているため、
まるで「のろのろ歩いていないで、早く我々に道を譲れ」と言われているようで、次第に不快な気分に。
 ◇◇◇
途中のポイントでたむろしているトレイルランナーたちの、総じてエラソーな態度やふるまいも相まって、
偏屈中年としては、「オイコラ、ここはお前たちだけの優先道路じゃないゾ」と言ってやりたくなりましたが、
言い返されて、さらに不愉快になるのもアホくさいので、この場で憂さを晴らすだけにとどめておきます。

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とクダを巻いているうちに、双六小屋とテン場が眼下に見えてきました。

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それにしても、今日ここに戻ってくるとは思いもよりませんでした。

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2日前の適地には、すでに先客があったので、別のフラットな場所を見つけ、ヌプカ2をいそいそ。

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まだ午後早い時間帯なので、丸3日着続けている汗まみれの面々を乾かしておきましょう。

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ひと息ついたら、まずはYEBISUをぐびび

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気づけば、テントの数もずいぶん増えてきたようです。

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鍋奉行の妻は、なんとシーチキンを投入しています。今宵はいったい何が出てくるのでしょう。

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ついでに、ミニロースターであたりめも炙っちゃったりして…ウッシッシ。

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夕暮れ時の空を見上げながら、芋焼酎のお湯割りをズズズ。

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依然として雲は多いまま、予想外の展開となった3日目の夜は更けてゆくのでありまして。

by nandakadays | 2017-08-11 18:00 | TREKKING | Comments(0)
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