鷲羽・水晶・黒五・笠[3]

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引き続き、鷲羽岳からワリモ岳(手前左)を経て、奥に見える水晶岳(2986m:別名黒岳)を目指すとしましょう。



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鷲羽岳から一度大きく下ると、ワリモ岳への急坂が待ち受けていました。

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ワリモ岳の山腹を回り込むと、黒部川源流域の祖父岳(じいだけ:左)の右奥に、
秘境・雲ノ平の溶岩台地が広がっています。4年前の貴重な時間が懐かしい。

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と喜んでいたのも束の間、稜線には雲がかかり始めていました。

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こんなときは、足元の高山植物を愛でるに限ります。

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この、ど派手な花はなんというのでしょう。

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そもそも三俣山荘の出発が遅れたうえに、妻の歩くペースがなかなか上がらないので、
「このままでは水晶からテン場に戻る頃には日が暮れてしまうかも」とハッパをかけたところ、
根性だけは人一倍ある妻は、「いや、絶対水晶岳まで行く」と言い張り、あきらめずに前へ。

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そうこうしていると、北アルプス最深部にある「水晶小屋」前に到着です。

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「赤牛岳・読売新道」なんて道標を目の当たりにすると、山深くまでやってきたことを実感しますなぁ。

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妻はザックを水晶小屋脇にデポし、ウエストポーチだけで山頂へ向かうことにしました。

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遠くからは分かりませんでしたが、思ったより険しい道のようです。

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岩場をいくつかすり抜けると、目指すピークはもう目の前に。

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黒部湖まで見通すことのできる眺望はありませんでしたが、ここまで来られたことに深く感謝です。

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妻は「山頂直下で水晶の原石を拾った」と喜んでいます。
真偽のほどはさておき、鉱物の持ち帰りは禁じられているので、そこんとこよろしく。

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しばし山頂で過ごしたのち、先ほどたどってきた登山道をトコトコ。
周りの登山者は全員水晶小屋泊で、小屋の前では早くも宴に興じているグループもいましたが、
ヘナチョコ隊はさらに約3時間かけ、三俣山荘のテン場まで戻らなくてはなりません(>_<)

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誰もいなくなった登山道では、天候悪化の使者・雷鳥くんが「クゥクゥ」と声を出して見送ってくれました。

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「雷鳥が出てくるようでは、この先もガスガスかもね」と笑うしかありませんでしたが、
振り返ると今日歩いた水晶岳までの稜線が、くっきりと浮かび上がっていました。

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次の瞬間、太陽の光が射し込んだかと思うと、雪渓上にブロッケン現象が!
ブロッケンを見るのが2度目という妻と違い、初遭遇の僕は思わず大コーフン!!
コンデジ片手に左手を振ると、ブロッケンも手を振り返し、いやー感激です♪♪♪

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で、再び鷲羽岳のピークを経て、テン場に帰ってきたのは午後5時半。
 ◇◇◇
あとで考えたら、鷲羽岳へ戻らず、黒部川源流域から三俣山荘を目指したほうが、
所要時間は短かったようですが、貴重なブロッケンに遭えたから、ま、いいか。
ともあれロクロク休憩もせず、12時間以上行動していたので、かなり疲れました。

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遅い夕食を食べながら、ここまでの反省を踏まえつつ、今後の行程を練り直すことに。
 ◇◇◇
明日3日目は、テントを張ったまま黒部五郎岳までの往復なので、どうにかなりそうですが、
疲れの溜まった4日目に、テン泊道具一式を背負って三俣山荘から笠ヶ岳まで歩くとなると、
ヘナチョコ隊の力量では相当時間がかかるうえ、途中でにわか雨に遭う確率も高くなりそう。
そんなワケで4日目に笠ヶ岳へは向かわず、新穂高へ下山することで臨時家族会議もまとまり、
あたりのテントがすっかり寝静まるなか、我々もようやく床に就くこととしました。

by nandakadays | 2017-08-10 18:00 | TREKKING | Comments(2)
Commented by qjoo at 2017-08-10 22:04
こんばんは!
いつも楽しみに拝見させて頂いております。
今回の山行ですが、大昔に行ったところが多くて感動です。
羨ましい限りですが、当方はシンドイ思いをせずに
寝転がって、写真を見ながら思いにふけることが出来ます。
ブロッケンの経験が有りませんので、凄いですね。
笠ケ岳山荘に大雨で泊まった際に小屋を閉める前と
いうこともあって、色々な料理を出して頂き、中でも
熊の肉料理を食べさせてもらって、凄く美味しかった。
ただそれまで4泊はテントで、インスタントばかりで
したから、美味しく感じたのかもしれませんね。
10数年後に熊の料理を食べた際、こんな味?だったけ?
と感動は有りませんでしたので。。。(^◇^;)
Commented by nandakadays at 2017-08-10 23:05
そうでしたか。
約20年間のブランクを経て、再び北アルプスに足を踏み入れている身ですので、
迫りくる加齢に抗いながら、今頃になってせっせとあちこち登るようにしています。
自分が山から離れているうちに、登山者の底辺が広がったことを実感した山旅でしたが、
なかでも若い女性ソロのテント泊登山者の激増には、今回心底驚かされました。
 ◇◇◇
ブロッケンは、「そろそろ出るかな、出るかな?」と身構えていると出なかったのに、
今回は不意をついての束の間の出現。ともあれ、生涯最後かもしれない貴重な体験でした。
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