谷川・馬蹄形[1]

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at 4:00 a.m. on June 10, 2016@群馬県利根郡みなかみ町土合橋(どあいばし)駐車場



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新顔テントのカミナドーム1を旧型バルトロ75に詰め、今月の山歩きに訪れたのは、
以前から虎視眈々と機会を窺っていた、谷川連峰名物の馬蹄形縦走路であります。

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ヤマテンの予報によれば、6月10・11日は梅雨の間の好天が期待できそうということで、
前夜、近くの道の駅まで走って車中泊し、夜明けを待って歩き始めることとした次第です。

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情報が古いのですが、2003年発行の昭文社の本に、今回のルートが取り上げられていたので、
コチラを活用し、まずは湯檜曽(ゆびそ)川を囲む馬蹄形の稜線をめぐる縦走路のご紹介を。
 ◇◇◇
この地図ではJR土合駅が起点になっていますが、僕は車を停めた土合橋(標高:約685m)をスタート。
まずは名うての急坂を1000m強直登して白毛門(しらがもん)を目指したのち、
笠ヶ岳・朝日岳・ジャンクションピークを経て、この日は清水峠でテント泊することに
(本当は蓬峠まで進みたいところですが、テン場がぬかるんでいるとの情報もあり、初日はここまで)。
翌日は、七ツ小屋山から一度蓬峠へと下ったのち、武能岳・茂倉岳・一ノ倉岳をクリアし、
連峰の盟主・谷川岳へ。当初は天神尾根を下り、安直にロープウェイで下山するつもりでしたが、
あいにく6月末まで運休のため、激坂として名高い西黒尾根を転げ落ちながら土合橋へ戻ります。

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同じ本に、馬蹄形縦走路の高低差を示した図もあったので、併せてご紹介まで。
一目瞭然ですが、歩き始めた途端、白毛門への急坂が待ち構えているのが分かります。
ここをテント泊装備を背負っていかに登りきるかを念頭に、トレーニングを積んできたので、
いよいよ目の前に迫る縦走本番を控え、静かなる緊張感が一気に高まってきました。

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思った以上に低く垂れ込める雲が気がかりですが、
朝日岳まで日帰りで往復するという男性に続き、僕も登山開始です。

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赤い橋を渡り、まだ薄暗い樹林帯へと分け入りました。

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手始めに、ゴロゴロの岩を気合いもろとも越えていきます。

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木の根が張り出した急坂も、この程度でへこたれるワケにはいきません。

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モーレツに汗が噴き出すなか、わずかな平坦地で最初の休憩です。
折よく雲の切れ間からまばゆい朝日が射し込んできました。ありがたやー。

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さらに足場を確保しながら、上へと向かいます。

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五十肩が治らず、右腕が水平しか上がらないため、クサリ場の通過は厄介極まりありません。

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森林限界を過ぎたあたりが、松ノ木沢ノ頭と呼ばれる展望地です。
この先に白毛門のピークが見えるはずでしたが、厚い雲が視界を遮っています。

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水滴をまとったかわいらしい花(アカモノ)でも愛でて、少しは心を落ち着かせようかと。

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期待に反して雨が降り始めるなか、暗いうちに出発したと思しき日帰り登山者が、
僕の前方で行きつ戻りつし、これ以上先へ向かうのをためらっているようです。

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結局、先行のおじさんは展望がないので登頂をあきらめ、下山していきましたが、
僕はそうもいかないので、ザックにレインカバーをかけ、トボトボ歩き続けるしかありません。

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何かの気配に振り返ると、いつの間にやら犬が僕の後ろを付いてきています。
どうやら下に見える外国人登山者の飼い犬らしく、ラッキーと呼ばれていましたが、
ここまでの急坂や雨にめげる様子もなく、僕の横を軽々とすり抜けていきました。

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ラッキーの登場の甲斐もなく、視界は相変わらずアンラッキーなままです…トホホ(>_<)

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ラッキーに後れをとること数分。残念な気分のまま、白毛門(1720m)に到着です。
飼い主の男性はどうやら近くで働いている方らしく、かなり日本語が堪能で、
「バテイケイ? ニモツオモクテタイヘンネ、ガンバッテ!」と凹む僕に声をかけてから、
ラッキーとともに、足早に霧の中へと下山していきました。

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念願の白毛門への急登を制覇し、ピークから眼前の谷川岳を一望することを励みにしてきたのに、
どうしてこんなことになってしまったのかと、独り残された山頂で、しばし呆然とするしかありませんでした。


by nandakadays | 2016-06-13 18:00 | TREKKING | Comments(0)
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