試し張り[5]

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June 5, 2016@小金井公園



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季節が春から初夏へと移り変わるこの時期、またしても悪い虫が疼き、ついつい…。
 ◇◇◇
2013年以降、妻の冷たい視線をかいくぐりながら、2人用登山テントを毎年新調し、
独りで縦走に出かけるときには、やや小ぶりなTANI 2Pをかついでおりましたが、
いずれも吊り下げ式で、独りで使うには必要以上に大きく、もてあまし気味だったため、
今年はスリーブ式の1人用テントに照準を定め、早い時期から物色することに。
 ◇◇◇
一番最初に目を付けたのは、現在拙宅で愛用しているヌプカ2の兄弟テントで、
昨秋、笠取小屋のテン場で見かけたマウンテンダックスのレラ1でしたが、
どういうワケか、メーカーが破産したのに価格は高止まりのままなので購入を断念。
 ◇◇◇
次に狙いを絞ったのは、アライテント(RIPEN)の新顔であるオニドーム1。
今までのテントにない前室付きのユニークな構造で、展示品に潜って確かめたところ、
居住空間は問題なく、価格もまずまずだったので、どうしようか思い悩んだのですが、
フットプリント(商品名はアンダーシート)が前室全面を覆う造りがどうにも納得いかず、
加えてオレンジ単色のフライシートが受け入れられなかったので、結局見合わせることに。
 ◇◇◇
そんななか、鳴り物入りで登山テント業界に殴り込みをかけてきたファイントラック@神戸の
高品質・高価格テント「カミナドーム1」を、悩みに悩んだ末にゲットした次第であります。

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左から、試し張り[3]で取り上げたMSRのエリクサー2(2014年購入)
試し張り[4]で取り上げたマウンテンダックスのヌプカ2(2015年購入)
試し張り[1][2]で取り上げたNEMOのTANI 2P(2013年購入)
そして右端が、今年の新顔ファイントラックのカミナドーム1になります。
 ◇◇◇
比較のため、あえて付属のポールは一緒に並べませんでしたが、
1人用とはいえ、カミナドーム1の小ささが群を抜いているのは一目瞭然。
現物を見た妻は、「雨具より小さいんじゃない?」と目を丸くしておりました。

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なかなか決断できず、早期に購入したワケではありませんでしたが、
なぜかオマケでロフト(天井部の荷物置き)が付いてきたので、ありがたく頂戴しておきました。

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そんなこんなで、午前中の雨も上がり、陽射しが出てきた小金井公園で、試し張りをいそいそ。
まずは好日山荘の累積ポイントで手にした別売のフットプリントを広げておきます。

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その上に、テント本体(インナー)を重ねていきます。

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付属のペグは、DAC社製のアルミペグ。TANI 2Pやヌプカ2のときも同じでしたが、
本来12本必要なのに8本しか入っていないのは、どういう理由なのでしょう。
DACの方針なのか、テントメーカーの意向なのか、いずれ誰かに確かめてみないと。

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一方、同じくDAC社製ながら、こちらはこだわりのジュラルミンポール。
ちょっと分かりにくいのですが、側面部と天井部でポールの径を0.5mm変えており、
それによって居住空間を確保しつつも、テント自体の強度は損なわれないのだとか。

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2本のポールを伸ばし、中央で交差するようにスリーブ内に通していきます。
(撮影のため、ここだけ妻に手伝ってもらいました)

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ポールの先端をグロメットに差し込み、テント本体を立ち上げていきますが、これが意外に苦戦。
(四苦八苦している後姿を、いつの間にか盗撮?されていたようです)

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本来、たわいない作業なのですが、苦戦の原因は1ヶ所につき2つあるグロメットの存在。
取説によると、いずれのグロメットにポールを差し込むかで、テンションが変わるとあるので、
まずは内側のグロメットにポールを差し込んでから、対角線上のポール先端へ移動です。

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ところが、僕のやり方が悪いのか、そもそもそういう構造なのかは分かりませんが、
内側のグロメットにはどうしても入らず、今日のところは外側のグロメットを利用することに。

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と、思いがけず手間取りましたが、ひとまず本体が立ち上がりました。
ファイントラック自慢の繊維技術を活かした生地はべらぼうに薄く、内部が透けて見えるほどです。

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後ろ側に回り込むと、シンプルなベンチレーターがありました。

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ポールがクロスする部分には、風の抵抗を逃がす工夫が施されています。

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ガイラインは、スリーブ部分の4ヶ所にあらかじめ備え付けられていました。

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続いて、本体の上にフライシートをバサッと被せます。

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そのうえで、フライシートの4隅にあるグロメットをポール先端に差し込むのですが、
裏側から差し込む構造で、そこがちょっと分かりにくいかもしれません。
付属のアジャスターを引っ張って、フライシートにかかるテンションを調整する仕組みですが、
どなたかがブログで触れていたように、やや使いにくく、改善が必要かもしれませんね。

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正面のコードを固定しますが、コードがあるのは向かって左側の1本のみ。
これだと、出入りの際の開放方向が片側に限定されてしまうので、ちょっと残念。
こだわりの仕様だけに、そこには何がしかの理由はあるのでしょうが、うーむ。
(改めて確認したところ、右側にもループだけがあったので、自分で細引を細工し追加しておきました)

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背面側の張り出しは必要最小限の広さでした。置くとしても、せいぜいトレッキングポールくらいかと。

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てなワケでガイラインも固定し、ひとまず完成です。パチパチ

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ほぼ真横から見ると、こんなカンジになってます。

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せっかく張り終えたのに、木陰で休んでいた妻は誰かと電話中の模様。
今のうちに、細部のチェックでも済ませておくこととしましょうかね。

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本体スリーブにくくりつけられていたガイラインは、フライシートの間から外へ引き出せる造りでした。
この辺は、アライテントに似ています。

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3層構造のガイラインの先には、使い勝手のよい自在も。
自在には、暗闇で反射する蓄光性能があるようです。

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3重のベンチレーターは、本体とフライをスナップで固定できるようになっていました。

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ちなみにダブルスライダーのビスロンファスナーも、使い勝手を考慮したものだとか。
正直、デザイン上の目新しさはありませんが、負荷のかかる箇所にスリングなどでなじみ深い
ダイニーマテープを用いるなど、価格に見合うよう、細部にも相当こだわっている印象です。

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続いて、入口部のフライシートを開き、内部へ潜入することとしましょう。

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テント内の大きさが分かるよう、NEMOのスリーピングパッド(幅51cm)を敷いてみました。
スペック上のテント内部の奥行は90cmですが、思っていた以上に余裕があるようです。

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小物を入れておくのに便利なポケットは、反対側に1ヶ所ありました。

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せっかくなので、オマケで付いてきたロフトを天井に設置し、寝転んでみました。
ロフト(ギアハンモック)自体は、カミナドーム2と共通のせいか、中央部分がたるんでしまい、
使い勝手のよさはあまり期待できません(→結局、実践では一度も使わずじまいです)。
 ◇◇◇
そもそも座っても気にならないくらい天井が高く、座高の高い僕が独りで使うには、
ちょうどいいサイズなので、ロフトがないほうがかえって快適に過ごせるかも。ありがたやー

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前室の張り出しはスペック上では50cmとのこと。
むやみに張り出しが長いと、前室が広い反面、出入りがしにくくなるので、手頃な大きさかと。

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僕がテントの撮影に興じていると、越後の鄙び湯帰りの暗箱師匠が、
蔵出本数限定という稀少品の鶴齢(しかも大吟醸!)を公園まで届けてくれました。
どうやら先ほどの妻の電話相手は暗箱師匠のようで、自宅が留守だったため、
わざわざ公園に立ち寄ってくださったとのこと。ありがたやありがたやー♪♪

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今では孤高のサイクリストとして獅子奮迅の活躍ぶりの暗箱師匠ですが、
かつては社会人山岳会の俊英クライマーだっただけに、厳しい目でカミナドームをチェック中。
視察(?)後、「またテントを買うとは、よく奥様のお許しが出ましたね」とズバリ言われましたが、
「えっと、まぁ、そこのところは…」と急なことに、歯切れの悪い返事しかできず…アイタタタ(汗)

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気づくと、当の妻がテント内にごろりと寝転がって、何やらご満悦のよう。
どさくさですが、ひとまずお許しが出たということにしておきましょう(笑)

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で、すぐにでも実践投入したいところですが、あいにくこの日から関東甲信地方は梅雨入り。なんだかなぁ。

カミナドーム1 実践篇
2016年6月@谷川連峰:清水峠
2016年7月@北アルプス:常念乗越
2016年10月@八ヶ岳:黒百合平
2017年6月@奥秩父:甲武信小屋
2017年10月@八ヶ岳:赤岳鉱泉


by nandakadays | 2016-06-06 18:00 | FAVORITE | Comments(2)
Commented by masashiw2 at 2016-06-07 23:47
あれま、背中で登場とは。失礼しました。
それにしてもいいテントですね。楽しい山行を──!
Commented by nandakadays at 2016-06-08 08:46
第三者の厳しい目でお墨付きを頂戴し、心強い限りです。
残る不安は拙体力だけ…とは毎度のことでありますが(>_<)
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