大菩薩[3]

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幸い、フルコンバでは風がおさまっていたので、コーヒーを淹れてノンビリすることに。



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くつろいでいる我々の前を、「長いねぇ、この道は」とボヤキながら、高齢男性が通り過ぎていきました。
今どきの流行なんぞどこ吹く風とばかり、巾着型の渋いザック(リュック?)姿が決まっています。

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休憩を終え、朝とは光の加減が異なる新緑の登山道を下っていきます。
ふだん、下り坂ではトレッキングポールを使うことが多いのですが、
傾斜がゆるいので、今回はポールを使わずに下界へ向けてスタスタ。

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雄滝の入口まで戻ってきましたが、時間に余裕があるので立ち寄ってみましょう。

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瀬音が心地よい沢沿いに、遊歩道が整備されていました。

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途中、遊歩道が倒木で塞がれていたので、石を跳びながら沢を越えていきます。

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ほどなくして前方に二条の滝が見えてきました。これが雄滝のようです。
落差は十数メートルに過ぎませんが、左右に分かれる様子が珍しく、見ごたえ充分です。
雄滝の名の由来は、中央の岩が男性のシンボルに見えるからだそうで、たしかにご立派なくびれも。
傍の解説板には、滝のしぶきを浴びると精力増進に役立つとありますが、さてどうしたものかと(笑)

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熱心に撮影している先客がいたので、僕はしばし近くのせせらぎでもパチリ。

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気づくと男性は撮影を終えて立ち去り、代わりに拙妻が滝壺の上に倒れこんだ巨木の上に!
あんな場所まで入り込んで、妙なご利益や祟りがないといいのですが…くわばらくわばら(汗)

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頭上を崖が覆う閉ざされた空間だけに、滝の神秘性もひときわ増しているようです。
山歩きのオマケとしては出来すぎで、満足感に浸りながら帰路につきました。 【了】


by nandakadays | 2016-05-09 10:00 | TREKKING | Comments(4)
Commented by DUCATI_SS904 at 2016-05-10 09:47 x
大菩薩峠懐かしいです。
遙かな昔、高校生の頃に大菩薩峠を読んで
塩山から奥多摩湖まで抜けたことがあります。

しかし大菩薩峠は大佛次郎作だと思っている人が多いようで
今回のなんだか日和を読んでいて
相方も「大菩薩峠って大佛次郎の?」って言っていました。
この誤解の元がどこなのかちょっと気になります。
Commented by nandakadays at 2016-05-10 15:42
大菩薩峠、当方は高校生の頃から気になりつつも、
結局この歳での初訪問と相成りました。春にしては眺望にも恵まれ運が良かったです。
(拙宅の近所の筋金入り自転車乗りのN村某に、大菩薩峠へ出かけた旨を伝えると、
「オレは高1のとき、途中で自転車を担ぎながら塩山から小菅まで越えたゾ」とのこと。
筋金入りは昔からだったのだと、今さらながら感服している次第でして…)
 ◇◇◇
ところで「大菩薩峠」が大佛次郎作となると、峠の山小屋の名も、
「介山荘」ではなく「次郎荘」に改めないといけませんね(笑)
Commented by DUCATI_SS904 at 2016-05-14 10:34 x
あ、ほんとですね。
山小屋は介山荘なのですね。
小説はピカレスクカテゴリで感情移入しにくい主人公でしたが
何か引き込まれる文章であったと記憶しています。
しかし未完にせよ最後まで読んだかどうか?
その辺りの記憶は定かでではなく‥‥。
Commented by nandakadays at 2016-05-14 15:47
「大菩薩峠」と中里介山の名は知っていても、
未完の小説に目を通したことのない人は多いのでは…自分もそのクチですが。
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