特集 わたしの好きな「山」2016

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本日発売の山岳雑誌『山と溪谷』2016年1月号のメイン特集は
【読者1000人が選ぶ! わたしの好きな「山」2016】
曰く1992年、2002年、2008年に続く大アンケート企画だそうですが、
実を申せば、『山と溪谷』本誌自体、たまに山岳書編集者O竹氏の執筆記事を
コソコソ立ち読みする程度で、20年、いやそれ以上前に買ったのが最後かと。
 ◇◇◇
僕自身、20代後半には、今は消滅してしまった旅行図書編集部でモーレツに仕事をし、
その縁で、30代から40代にかけ、自ら取材・撮影した温泉ガイドや旅行ムックなどを、
山と溪谷社から何冊も出したというのに、ずいぶん薄情なモンでありまして…(汗)
 ◇◇◇
そんな僕の薄情ぶりを知ってか知らずか、件のO竹氏に声をかけられ、
僭越ながら、僕も巻頭特集の冒頭部分の構成・執筆に携わった次第なのであります。



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今回担当したのは、読者アンケートによる「好きな山」1~50位の紹介記事(O竹氏と分担)。
記事自体はさほど特色のない、あくまでカタログ的なそっけない内容が中心ではありますが、
そのうち3座では、プロの方々に混じって拙写真も切手大程度にコッソリ掲載されております。
考えてみると、かつて営業部の若造だったY本くんが今や編集長の座についているんだから、
歳月の経過を痛感するとともに、当然僕もそれなりに歳を喰ったワケであります。フムフム。
 ◇◇◇
ところで、このたびの大アンケートにあたって読者が「好きな山」(3つまで)に選んだ基準は、
どうやら登ったことのある山のようなので、僕も印象深い3座を年代順に選んでみました。

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July 22, 1986@大雪山系白雲岳キャンプ指定地
 ◇◇◇
当時は大学3年生。北海道放浪旅の途中、人生初の縦走山歩きの舞台に選んだのが、
果敢にも(無謀にも?)トムラウシ山から表大雪へかけての5泊6日にわたるテント泊登山。
最初に挑んだトムラウシ山では苦労の甲斐なく、ガスに覆われ展望がありませんでしたが、
その2日後、白雲岳で迎えた荘厳な朝、高根ヶ原のはるか先に、トムラウシ山の姿が。
王冠のような山頂を遠望しながら、「いつかまた行くゾ!!」と固く心に誓ったのですが、
あれから29年余、未だ再訪できずじまいでありまして…。(右端に見えるのは十勝岳の噴煙です)
 ※※※
この頃は体重55kg。旅の道具も加えた30kgの荷は腰が抜けるほど重く思えたものです。

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October 5, 2012@北アルプス三俣蓮華岳
 ◇◇◇
どんな光景が広がっているかも知らず、40代半ばを過ぎて初めて訪れた北アルプス深部。
三俣蓮華岳に立つと、黒部川源流を見下ろすように立ちはだかる鷲羽岳(右)と水晶岳(中央左)
その左には雲ノ平に薬師岳、黒部五郎岳、振り返れば槍ヶ岳というとんでもない大パノラマが。
この極上絶景が瞼に焼きつき、翌年から丸20年ぶりとなるテント泊縦走を再開することに。
まさしく、ここ三俣蓮華岳で禁断の果実を口にしたといっても、決して大げさではありません。

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September 28, 2014@南アルプス聖岳
 ◇◇◇
テント泊縦走も少し慣れてきたので、体力のあるうちにとやってきたのは南アルプス南部。
荒川岳・赤石岳・聖岳の縦走はとにかくきつかった反面、幸いにして好展望に恵まれ、
いずれの山も印象深いのですが、どこか一つに絞るのなら、最後にたどり着いた聖岳かと。
 ◇◇◇
前日に噴火した御嶽山が、この日も背後で噴煙を上げ、かすかに硫黄臭が漂うなか、
ほとんど人に会うことのない登山道を、陽射しに炙られながら歩いた強烈な体験に加え、
「もし、ここでバランスを崩して谷に滑落しても、誰にも気づいてもらえないだろうな」とか、
一緒に暮らしていないものの娘の15歳の誕生日だったので、「命日ではシャレにならないな」とか、
あれやこれやと、いろいろなことを思い浮かべたりしていた登山中の自分の心持ちも忘れがたく、
さらに誰もいない山頂を独り占めできた幸運が重なり、印象深い山の一つに挙げた次第であります。
 ※※※
大学生当時と身長(179cm)は変わりませんが体重は67kgに。おかげで30kgの荷を背負っても
腰が抜けなくなりましたが、長年の腑抜けた生活でゆるんだお腹まわりのぜい肉が妨げに(涙)

 ◆◆◆
ちなみにトムラウシ山は17位、大雪山は20位でしたが、三俣蓮華岳と聖岳は堂々の選外。
ま、世間的にはその程度の位置づけなのかもしれませんが、なんだかなぁ…(>_<)


by nandakadays | 2015-12-15 10:00 | FAVORITE | Comments(0)
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