2015夏@剱[7]

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剱沢をとぼとぼ歩いていくと、前方に剱御前小舎が見えてきました。



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当初、帰路は日本三大雪渓のひとつ・剱沢雪渓を下り、真砂沢・内蔵助谷経由で
黒部ダムへ戻ろうと考えていましたが、山岳書編集者のO竹氏に相談したところ、
「体力的に劣る奥さんも一緒となると…」と忠告され、素直に見合わせることに。
 ◇◇◇
そこで、無難に立山(3015m)に寄り道してから出発点の室堂へ戻ることにしましたが、
妻は前日の剱岳登山で体力を消耗したうえに、寝相が悪く、腰にも違和感があるとか。
そんななか、テン泊道具を背負って立山まで行けるかどうかとすっかり弱気なので、
今ここで無理する必要もないだろうと、往路を戻り、室堂を目指すことにしましたが、
それはそれで、どことなく物足りないのだとか。なんだかワガママだなぁ。
 ◇◇◇
ま、考えてみたら、悪天時に備えて1日予備日があり、食料も1日分余っているので、
往路は泣く泣く素通りしてきた雷鳥沢に立ち寄り、もう1泊することにしました。

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剱御前小舎のある別山乗越で来た道を振り返りました。
2日前ここに着いたときは、ガスで見えませんでしたが、本来はこんな景色が広がっていたとは。
「再びこの光景を見ることはないかも」と思いつつ、剱岳の雄姿と背後に控える後立山の峰々を、
心の奥底にしっかりと刻み込んでおきました。

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雷鳥沢へは、迂回ルートではなく、往路は回避した直登ルートを利用することにしました。
視界の正面左奥には、薬師岳や2年前に悪天に見舞われた黒部五郎岳が鎮座しています。

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直登ルートはさすがにきついようで、登ってくる大半の皆さんは、息もたえだえ気味。
それにもかかわらず驚くほど多くの登山者がいたのは、お盆を控えた週末だからかと。
山小屋はどこも満室のようで、翌日の剱岳はおそらく大変な渋滞になったことでしょう。

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軽快に下り続けると、雷鳥沢キャンプ場(2280m)が一気に近づいてきました。

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こちらもかなりのにぎわいぶりでしたが、立山を前にしたサイトを確保し、まずはひと安心。
ちなみに剱沢・雷鳥沢とも、アライテント、エスパース、モンベルが大いに跋扈していましたが、
どちらのテン場でもヌプカ2を張っていたのは、案の定我々だけ。あまのじゃくの面目躍如です。

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あとは、とりたてて用事もないので付近をブラブラ。それにしても日本離れした風景ですなぁ。

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せっかくなので近くの山小屋に立ち寄り、昼生ビーをプハー

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仕上げに立山の見事なアーベントロートまで拝めて、んー満足満足です。

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at 7:30 a.m. on August 9, 2015@雷鳥沢キャンプ場

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オマケの一夜も明け、最後のパッキングを済ませました。
昨日、ちょっと手助けしてあげた韓国人のおじさんが僕を見ているので、「それじゃ!」と手を振ると、
言葉は通じなかったものの言わんとしていることは伝わったらしく、笑顔で見送ってくれました。

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室堂へと向かう道すがら、たどってきた道を、つい何度も振り返ってしまいます。

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剱岳も、ほんの少しだけ顔を覗かせながら、我々に微笑みかけているように見えました。 【了】


by nandakadays | 2015-08-16 20:00 | TREKKING | Comments(0)
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