requiem[21]

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@宮城県名取市閖上(ゆりあげ)地区



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かつて、ここに商店街があったことを示す絵地図が、津波に流されずに残っていました。

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相当な浸水被害があったものの、幸いに人的被害はなかった閖上小学校

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河口近くの小高い丘には、新たに小さな神社が建立されていました。

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2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震発生時、自宅で仕事をしていた僕は、床に転げ落ちたテレビを戻し、
度重なる余震におびえながら、次々に映し出される被災地の状況を食い入るように見ていましたが、
なかでも名取川を遡る津波が、河口付近の家々や車を次々と呑み込んでいくヘリコプターからのLIVE映像は、
このような惨事が、まさに今、この国で本当に起きているとは俄に信じられないほど、ただただ衝撃的なものでした。

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あの日、画面に映し出されていた閖上地区では1000人近い住民が亡くなったのだとか。
かつて住宅や商店の建ち並んでいたであろう一角には、一人ひとりの名前が刻まれた慰霊碑が立っていました。

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慰霊碑近くに車が集まっていたので立ち寄ってみると、なにやら威勢のいいかけ声が聞こえてきます。
聞けば、以前ここにあった朝市を再興したらしく、大勢の買い物客で賑わっておりました。

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朝市で買った海産物をその場で焼ける炭火コーナーまで設けてあり、こちらも空席がないほどの人気でした。

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思いがけない活気に圧倒されながら、朝市脇の食事処で海鮮丼を注文。いいネタたっぷりで、大満足です。

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朝市の活況ぶりに、ついつい気持ちがうわつきかけましたが、
帰路、細い路地を覗いてみると、痛ましい光景が、まだまだあちらこちらに厳然と残っておりました。合掌。


by nandakadays | 2014-10-18 12:00 | NANDAKA | Comments(0)
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