requiem[17]

requiem[17]_f0234982_7173230.jpg
@宮城県気仙沼市鹿折地区
 ◇◇◇
陸前高田から県境を越え、宮城県へ。
震災当日夜、火の海に包まれ、その際に流れ着いた大型漁船の姿が印象的だった鹿折地区には、
少々違和感を覚える「見学台」と称する高さ数mの高台と慰霊碑が設けられていました。



requiem[17]_f0234982_7172414.jpg
前回訪ねた大船渡線鹿折唐桑駅があったのは画面左手ですが、復興工事のため立ち入ることができません。
大型漁船が居座っていたのは画面中央のユンボがあるあたりですが、すでに解体撤去され、面影はどこにもなく。

requiem[17]_f0234982_7171868.jpg
「見学台」近くには、プレハブ造りの仮設商店街があったので、立ち寄ってみることに。

requiem[17]_f0234982_717138.jpg
昼には少し早かったのですが、せっかくなのでマグロの中落ち丼(500円)をもぐもぐ。
3年前には仮設店舗どころか、生活の気配すらなかったので、こうして普通に食べられるだけでもありがたい限りです。

requiem[17]_f0234982_7165581.jpg
気仙沼港に面した観光船乗り場にあった建物(エースポート)はすっかり跡形もなく、
今では広々とした駐車スペースの一角に、小さなフェリーのりばがポツンとあるだけです。

requiem[17]_f0234982_7164786.jpg
この日は何がしかのボランティアが集まっていたようで、気仙沼大島との間を行き交うフェリーを眺めながら、
配られたお弁当を広げ、お昼のひとときを和やかに過ごしておりました。

requiem[17]_f0234982_7164010.jpg
港の脇で傾いていた歴史的建造物も応急処置を施され、ひとまず水平を保っています。

requiem[17]_f0234982_7163388.jpg
気仙沼では順調に復興工事が進んでいるのかと思いきや、魚市場界隈へ行ってみると、
瓦礫の撤去が済み、電気が通っただけで、あとは手つかず状態のままでした。

requiem[17]_f0234982_7162336.jpg
前回、その惨状に呆然とするしかなかった気仙沼線南気仙沼駅周辺は、工事中で立入禁止。
陸前高田、鹿折唐桑、南気仙沼といずれも駅への再訪はなりませんでしたが、
これが現在進行形の被災地の姿なのだと受け止め、国道45号をさらに南へと進んでいきます。


by nandakadays | 2014-10-14 20:00 | NANDAKA | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード
<< requiem[18] requiem[16] >>