ぐるり北アルプス[2]

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August 18, 2012
 ◆◆◆
県境を越えて新潟県へ。
狭い山道をたどっていくと、前方に白馬岳(しろうまだけ:正面やや左側のピーク)をはじめとする
残雪をまとった後立山(うしろたてやま)連峰の稜線がくっきりと見えてきました。
 ◇◇◇
前夜、ココ(長野県小谷村)から山を越えた先の白馬岳登山口に蓮華(れんげ)温泉なる秘湯があり、
今から20年近く前、白馬岳を皮切りに後立山連峰を縦走する前に浸かった野天風呂が印象的で云々…
なんて黴臭い思い出話をしていたところ、「できれば、明日行ってみたいんだけど」と妻から急な提案が。
僕自身は、さっさと日本海側まで抜けてしまおうかとおぼろげに考えていましたが、
ま、滅多に来られる場所でもなく、雨も上がり星空が出てきたので、早起きして向かうことに。




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ということで翌朝、蓮華温泉に到着。ここからちょっとした山道をめぐると極上の野天風呂が待っています。
(実際に浸かれる野天風呂は、仙気ノ湯、薬師ノ湯、黄金ノ湯のみです)

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樹林帯を抜けた先に見えてきたのが、蓮華温泉を代表する雲上の秘湯「仙気ノ湯」です。
酸性の硫黄泉だけに、傷みの著しい浴槽の木枠は新たに取り換えられていましたが、
心憎いほど潔い素朴な風情は20年近く前のまま。湯加減もバッチリで、まさに極楽極楽であります

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「仙気の湯」からさらに上側にあるのが「薬師ノ湯」です。
入口の看板が「薬師ノ湯」、途中の案内板が「薬師の湯」、現地は「薬師湯」とあるあたり、
編集者泣かせではありますが、ぬるめの湯が腑抜け度をさらにUPさせてくれました。
(ほかの入浴者もいたので、遠慮気味にやや控えめなアングルでの写真となりました)

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「薬師ノ湯」から「仙気ノ湯」を見下ろすと、雄大な絶景が広がっています。

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さて、〆は樹林帯に湧く「黄金ノ湯」へ(ココも看板の表記が不揃いであります)。

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前回も〆で入ったのが「黄金ノ湯」で、そのときは前2湯のワイルドさに比べて物足りなく感じたものですが、
歳を喰ったせいか、控えめな風呂のたたずまいが、今回は妙にしっくりときました。
にごり湯の「仙気」「薬師」とは打って変わり、無色澄明のぬる湯に心まですっかり洗われた気分です。

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道すがら響き渡るウグイスのさえずりも、どこか楽しげに聴こえてきました。


by nandakadays | 2012-08-24 00:00 | JOURNEY | Comments(0)
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